例の雑誌向けの原稿を書かないとまずいなー、とか思いつつ今日も読書に勤しんでしまい、まとめ買いしていた台湾研究用の本、とうとう読み尽くしてしまいました。大体 3 週間位掛かりましたかね。以下、読んだ順に。
- 台湾人と日本人 (→ Amazon)
- 台湾に生きている「日本」 (→ Amazon)
- 街道をゆく 40 台湾紀行 (→ Amazon)
- 台湾人と日本精神 (→ Amazon)
- 新ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論 (→ Amazon)
- 台湾—四百年の歴史と展望 (→ Amazon)
- 台湾—変容し躊躇するアイデンティティ (→ Amazon)
- 現代台湾を知るための60章 (→ Amazon)
台湾を研究しようと思った切っ掛けは、台湾人の O さんから聞いた、彼の受験の話。当時の学校教育では、台湾島の事なんか殆ど無視で、大陸の事ばっかり教わったんだそうで。しかもそれって国民党時代の大陸の話だったりして、故に今は残ってない鉄道の名前だとか、今は変わってしまって通じない当時の都市名だとか、そういうのを暗記させられたそうです。皆んなが「これは無駄だなー」って分かっててやってた、っていうんだから大らかですよねえ。
尤も、それは彼が子供だった頃の話 (1980 年代) で、現在は全く違うんだそうですがね、僕はこの話を聞いた時、眉間を金槌でパコーンって叩かれた気がしましたよ。台湾で働きたいとか言ってるのに、台湾の事を何も知らないなんてまずいな、という。それでちょくちょく時間を作っては、本を読んできたのでした。
でもね、腑に落ちてない事が一点あって、それは蔣經國の変心について。彼は白色テロの黒幕中の黒幕だった筈なのにね、晩年は何故あんなにあっさりと台湾指向に変わったのだろう ? 上で挙げた中では、一部の本でちょっとだけ触れている物もあるのですが、単に「中国国交正常化の煽りで変心せざるを得なかった」みたいなまとめ方してるし、ホントかよ、というね。この件はこれからの研究課題ですね。