占い

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台湾に来るとまず「占い」という日本人 (特に女性) は多いでしょうが、台湾人も占いをして貰うことがあるそうで、それは経営者も例外では無いようです。先日社長と雑談していた時に、新しい事務所 (来月会社が引っ越すんです) を決める際、有名な風水師を頼んだという事を聞きました。

会社の上級職の人達が事務所の候補地を色々探して (社長が最初に南港で見つけた候補地は、他の社員からの評判が悪く早々に却下になったんだと苦笑してました)、大体 15 箇所ぐらいリストアップし、そこから更に 2 つまで絞ってから風水師を現場へ呼んで、どちらが良いかを見て貰ったんだそうです。

その風水師は経営者の名前とか年齢も聞き、それから現場の雰囲気なんかを感じて、結果としてある動物が思い浮かぶんだそうです。どういう環境に動物が居て何をしていて…、という感じ。

それによると、一件目は「草原で大きな黒い牛が草を食んでいて、良い天気で太陽が燦々と輝いている」というイメージだったそうです。牛はどっしりとしていて強いんだけど遅い、草を食うという事はご飯は自然の恵みによってもたらされる、という事らしいです。即ち、会社の経営は問題は少なくうまく行くが、大きく稼げる様になるまでには相当な苦労を伴う、という暗示だそう。

一方二軒目では、「果樹が生い茂る明るい山林で、目の大きく活発な白い猿が、果物を食べている」というイメージだったそうです。猿は身軽で、時には人の食べ物を奪う事もある。それは即ち、活発な白い猿は縁起良く稼ぎは期待できるし、時代に即して迅速に方針転換し対応できる反面、猿はやや落ち着きが無く、目先ばかりを気にして焦って仕事をすれば品質等の問題を起こし易い、という暗示だそう。

結局会社では、仕事のチャンスが多い方が良いという事で二軒目を選んだんだそうです。但し、ここからが面白い所。

風水師の「目先ばかりを気にして」や「品質等の問題を起こし易い」という助言を聞いた上層部の方々、今の会社の状況は確かに問題がありそうだ、という反省に至ったのだそう。そこで最近 (丁度僕が入社した時期あたりから) 、新規案件の作業開始前に必ず担当者による技術レビュー会を開催したり、 ISO 9000 番台の導入に取り組み始めたりする様になったんだそうです。

僕は「日本人だからあんまりそういうのは信じて無いんですが、会社が占い聞くなんて興味深いです」と伝えた所、社長曰く、「八卦なんかは『信じるも信じないもあなた次第』であるが、風水は自然のルールから来る物だから、自然の一部である人間もその影響から逃れる事はできない」だそう。

無線 IC 設計屋という科学技術系企業なのにも関わらず、占いの結果によって経営を改めるというは、僕にとっては多少滑稽な感じがしなくも無いのですが、占いでも何でも、現状を改善するきっかけになるのならそれは良い事だと思います。
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Yusuke Dada K.
Yusuke Dada K.
台湾の現地企業で主に組み込みソフトウエアの研究開発をしている日本人です。我人是個日本人,負責軟體的研究開發。在臺灣的科技公司工作。

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