現状みんなが狙っている目標は、「各種機器をネットに繋ぐこと」で「コストダウン」とか「利便性の向上」、「サービスの向上」といった御利益であるのだけれども、この概念の流れはほぼ供給者から消費者への一方通行であって、消費者にとっての利益配分はほぼ無いか、かえって悪化するのだと思う。
具体的に言うと、 Windows XP 以前と Windows Vista 以降で、コピー上書き確認ダイアログが強烈に見づらくなったこと (覚えてますか?) 、これと同じ事が (本来 Windows とは関係ないはずの) 日常生活で起ころうとしているように思う。
……それってクソなんじゃねえか?
画像は Windows 7 と Xubuntu (Precise) の、上書き確認ダイアログの差異
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Windows 7 の上書き確認ダイアログ (繁体中文版) |
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Xubuntu (Precise) の上書き確認ダイアログ (繁体中文版) |
それでいて僕は、代わりの建設的な応用を提案できないのだが、その理由は簡単で、この概念がもともと「問題を解決しようとして」出てきたのではなく、「物を売る為に解決する為の問題をわざわざ作った」からだ。新しい概念を提唱するときは、 (1) 元からある問題があって、新しい概念でそれが解決しやすくなるか (解決法の提案) 、 (2) 新しい概念が、今ある事柄をさらに上の段階へ導くことができる (定理の提案) 、のどちらかでないと流行しない。現状の IoT はそのどちらでもない。
でもやるんでしょう? つまらないよねえ……