先日一時帰国したおりに、出先の本屋で売っていた「 The Maker’s Manual / フィジカルコンピューティングのための実践ガイドブック」 (→ Amazon はこちら) というのを読んだ。
悪いところから触れる。とにかく編集が雑 (例えば同じことがらを表す用語が統一されていない) 、日本語の言い回しがおかしい (元の英文が変なのか邦訳が悪いのかは不明) 、引用しているプログラムに明らかなバグがある (GitHub からダウンロードする向きには沒問題か?) など、残念な点が少なくない。
技術的な背景の全くない御仁がこの本を読んで「よぉしパパこれから Maker になっちゃうぞ」的なスタートは無理だろう。そうではなく、技術的背景のある人が Maker になる (Maker であると言いはる) 為に必要なことがらについて、網羅的に浅く広く触れられている、そういう本だ。
個人的に好きな内容は以下の 4 つ:
- (1) OpenSCAD – スクリプトで記述する 3D CAD (→ openscad.org)
- (2) Raspi の /sys/class/gpio の使い方
- (3) Raspi の Python から tty
- (4) Processing – 一種のスクリプト環境 (→ processing.org)